新幹線の父・十河信二氏のミュージカル制作へ 西条市
新幹線の生みの親として知られ、第4代国鉄総裁で愛媛県西条市長も務めた十河信二氏(1884~1981年)の生涯や功績を伝えるミュージカル「走れ!夢の新幹線~キクとシンジの物語~」の制作発表(西条市主催)が15日、同市大町の四国鉄道文化館であった。8月に公演予定で、青野勝市長は「十河氏を市内外に発信し、演劇文化の創出にもつながれば」と意気込みを語った。
ミュージカルは、十河氏が妻キクに支えられ、さまざまな人の協力を得て新幹線建設計画を進める物語。西条高校卒の漫画家つだゆみさんが十河氏の半生を描いた漫画が原作で、同校卒の脚本家村上ナッツさんやフリーライター大沢紘一さんが脚本を担った。
8月26日に市総合文化会館(神拝)、29日に市丹原文化会館(丹原町田野上方)で公演予定。メーンキャストを含め、出演者は一般公募する。坊っちゃん劇場(東温市)も制作に協力し、所属俳優もキャストに加わる。
15日の制作発表には青野市長やつださんらが出席し、「坊っちゃん劇場での本公演もしたい」と思いを語った。演出も手がける大沢さんは「笑って泣いてホロリとして、いい舞台と言ってもらえれば幸い」と笑顔で話した。